第2回 新鋭 九層展の作品解説

第2回 新鋭 九層展の作品解説として 会場にて掲示しておりましたキャプションの内容を掲載します。

創作(4尺×8尺)

舜挙八愷、使主后土、以揆百事、莫不時序。挙八元、使布五教于四方、 父義、母慈、兄友、弟恭、子孝、内平外成。 (『史記』五帝本紀第一「舜帝」より)

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―所感―

昨年の第1回の九層展に引き続き2度目のメンバー入り。光栄であり、期待と2回目という重圧に苦しみ頭を痛めました。 今回の九層展では「わ」という共通のテーマでの作品作りという事で、『史記』五帝本紀 第一「舜帝」の一部より撰文しました。この文面は現在の年号「平成」の語源となる文章のようです。内容は「父義、母慈、兄友、弟恭、子孝、内平外成。五つの道(義、慈、友、恭、孝)を守ることで、家内が安定すると同時に、世の中が治まる。」というような意味合いです。 つまり私の「わ」は父(師・滴仙幹部)母(女性の先生方)兄(諸先輩方)弟(後輩)子(生徒)など、どれか一つでも欠ければ現在の私は成り立たなくなります。この「和・輪・話・笑」を大切に滴仙会の発展に微力ながら精進しこれからも歩んでいきたいと思います。 作品の体裁ですが昨年は七行でしたので2回目のということで+して九層といたしました。(進歩のないことで…)

臨書(巻子)

臨 張瑞図 「行草 欧陽脩醉翁亭記巻」

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西本 臨書

瑞図01.1

 

―所感―

2年目のマンネリ化を解消すために前回出品者の4名には巻子及び帖での臨書作品の制作ということに決定。・・・またもやハードルを上げるような提案で自爆! 臨書の題材は明の張瑞図。2年ほど前に社中企画で京都の橋本関雪記念館を訪れ目にしたのがこの「張瑞図 醉翁亭記」でした。本来は巻子作品であったものでしょうが、記念館で見せていただいたものは、3メートル程ある額に仕立てられたものでした。こんな長さの額は屋敷か豪邸でないと飾れない程の長さでした。沢山の真蹟を見せて頂き、実りあるひと時、そんな社中でのバス旅行の「和」で楽しかったことを思いだし、かすかな思い出と写真をたどり、廣津雲仙先生監修の「張瑞図の書法」にこの作品を見つけ、今回の臨書作品としました。 当時 瑞図はどの様な状態でこれを書したのか?巻紙を手に持ちかいたのか?卓上にて書いたのか?などなど想像しながら二行間隔をチョッと強調して臨書してみた。そっくりに書いてみたつもりですが、やっぱりぜんぜん似てない。所詮瑞図風にしかならなかった。また反省!

小作品(二幅)

天地不可一日無和気、人心不可一日無喜神。  (洪自誠 菜根譚)

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―所感―

天地の間には一日であっても和める陽気が無くてはならなず、(これと同じように)ひとの心にだって一日でも喜び和む気持ちが無くてはならない。
この九層展に参加した九名に、喜び和む気持ちが芽生え、これからの滴仙会の発展に貢献できる人材になれますようにと想いをこめて。
今回出品した三点の作品に使用した紙は全て同じ紙です。「調和」を目指し、表具店さんにお願いし三点同じイメージの表装としました。

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